絵本で育まれるもの

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お母さん・お父さんが読んであげる価値
絵本で育まれるもの その1

自己肯定感

自己肯定感

まずあげられるのが、子どもたちの自己肯定感が育まれることです。絵本には必ず読み手が必要です。親子であれば、いつも忙しいお母さん、お父さんが、絵本を読む時だけは、自分のためだけに時間を使ってくれます。絵本を読むことは、テレビを見ながらお皿を洗いながらはできません。ひざの上で、あるいは、添い寝をしながら、よりそって聞くお話の世界は、それだけでこどもたちにとって大きな喜びであるに違いありません。そのお話が素敵な内容であればなおのこと、お話の樂しさを大好きなお母さん、お父さんと一緒に共有するひとときは充実して満ち足りた時間となるでしょう。1日の中のほんの10分ほどのことですが、毎日このような時間を積み重ねることで、子どもたちは、自分が大切にされていること、愛されていることが実感でき、しっかりと自已肯定感を持つことができるでしょう。これが、生きる力の基礎となり、基本的信頼感や安定感をより確かなものにしていきます。特に、年の近い兄弟姉妹の上の子にとって、妹弟が眠ってから、お母さんお父さんを独り占めにできて、たっぷり甘えることができる絵本の時間はかけがえのないひとときとなるでしょう。愛情を言業や態度でしっかりと示すことは大切です。そのていねいな関わりにより、子どもはより安心し、気持ちが落ち着くのだと思います。そうすることで、兄弟姉妹もお互いに深い思いやりを持つことができるでしょう。

自己肯定感

保育における絵本の時間も、家庭におけるそれと同じことが言えます。先生が子どもたちのためにこころをこめて選んだ絵本をゆったりと読むことで、子どもたちは先生を信頼し、安心感を持つことができます。入園当初泣いている子どもも、おひざで絵本を読んでもらうと少しずつ気持ちが落ち着いてきます。家から、まるで心の安定剤のようにお気に入りの絵本といっしょに登園してくる子もいるでしょう。どうぞ絵本といっしょに登園させてやってください。その絵本にはお父さん、お母さんの存在が感じられ、かばんの中に入っているだけで安心できます。子どもたちはそうやって少しずつ心の折り合いをつけていくのです。また、保育室に家にあるのと同じ絵本を見つけて喜ぶ子どももいるでしょう。そんなとき、子どもはまるで、友だちに再会したかのように、「これ、うちにもある!」とうれしそうに教えてくれます。子どもたちは入園当初、自分の居場所が定まらず不安でたまらないのですが、同じ絵本を読んだり、よく知っている絵本を読むことを重ねることによって、気持ちが落ち着いて来ます。先生との絆が深まり、自分はここにいてよいのだ、ここは自分の居場所だ、と確認することができてはじめて、その子がその子らしく生活し、活動することができるのです。

絵本はそれを読んでくれた人の思い出
絵本で育まれるもの その2

生きるための知恵やメッセージ

さんまいのおふだ

次にあげられるのは、生きるための知恵やメッセージです。絵本の中には昔話や童話に代表されるように、世代を通じて受け継がれてきた、生きるためのさまざまな知恵やメッセージが含まれており、それを私たちは絵本を通じて子どもたちに伝えようとしているのです。これらのテーマには、洋の東西を間わず、人間にとって共通のテーマが多く見られます。例えば日本の昔話である『さんまいのおふだ』(水沢謙さんまいのおふだ表紙一再話梶山俊夫絵福音館書店1985)と、グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』は、どちらも男の子の、母親からの自律を描いていると考えられます。その描き方に違いが見られるのは、受け継がれてきた文化の違いであり興味深いところです。魔女、オオカミ、やまんば、鬼、それら昔話に定番の登場人物たちが何を象徴するのかは、やがて子どもたちが成長したときに、必要に応じて無意識のうちの理解となっていくでしょう。子どもの自律を描いた昔話を大人が子どもに読むことは、おまえは親を乗り越えて成長していいんだよ、と子どもたちが自律への道を歩むときに、そっとその背中を押してくれるでしょう。また、オオカミや鬼に知恵をしぼって打ち勝った主人公の姿は、子どもたちが将来困難に直面したときに、一歩前へ進む勇気を与えてくれるでしょう。今、子どもたちがすぐにその絵本にこめられているメッセージを理解する必要はありません。しかし、物語はそれを読んでくれた、自分を愛する人の優しい声とともに、こころの中にしまわれて必要なときにちゃんと、その人の声とともに取り出すことができるのです。

生きるための知恵やメッセージ

大人の方に、子どものときに読んでもらった絵本で印象に残っている絵本をおたずねしますと、多くの方が、「母に読んでもらった~です」とか、「大好きな、園の先生が繰り返し読んでくれた~です」と、それを読んでく本を読む女の子れた人の思い出とともに語ってくださいます。子どもたちにとって、絵本の言葉は、それを読んでくれた人の言葉そのものなのです。ですから今私たちが、どの絵本を子どもたちに読もうかと考えるとき、その内容は、私たち自身の言葉として、子どもたちのこころに深く刻まれるということを考えながら選ぶことが必要です。

そばにいて安心、みんなで共感
 絵本で育まれるもの その3

豊かな感情

豊かな感情

さらに、絵本を通して、読み手と聞き手がともにその体験を共有することで、豊かな感情が育まれるということも絵本の大切な役割です。子どもたちにとって、絵本を楽しむということは、主人公に同化してその絵本の世界を体験することです。これは、未知の世界への冒険を意味することですから幼い子ども1人ではとても心細いことでしょう。しかし、絵本には読み手である大人が常にそこにいっしょにいます。大人に見守られていることを確信しながら、安心して子どもたちは絵本の世界を存分に楽しむことができるのです。1冊の絵本の物語が終わったとき、その物語で体験した、ワクワクしたこと、驚いたこと、喜んだことの全てが、読み手と聞き手が共有する感動となります。

今、子どもたちの心の育ちが危ういと言われています。人の痛みがわからない、思いやりがない、すぐにキレる等という問題が指摘されています。しかし、喜びや悲しみの感情は、ひとりでに育つものではありません。それを共有する人がいてはじめて育まれるものです。「喜びは分かち合うと倍になり、悲しみは半分になる」という言葉もあるように、ともに喜び、ともに悲しむことで、豊かなこころと、相手の気持ちを察する思いやりが培われていくのです。子どもたちは、実生活においてもちろん、こころが動き、感情が育まれますが、直接体験にはおのずと限界があります。絵本では実生活では体験でき得ないことも体験することができます。毎日、身近な大人と共に心躍らせながら、絵本の世界を体験することで、感情はますます豊かに育まれます。

豊かな感情

親子の絵本の感動を共有する時間がかけがえのない時間であるのと同じ様に、大勢で楽しむ保育での絵本の時間もまた、子どもたちにとって特別の意味を持ちます。クラスの皆でその感情を共有することで、子どもたち同士の中に同じ体験をしたことによるある種のつながりのようなものが育まれていくのです。楽しく面白く、心躍る絵本を皆で楽しんだあとの、余韻にひたるひとときは、クラス全体が充実した特別の空気感に満たされるように感じます。「ほう… 」というため息があちらからも、こちらからも… 素敵な時間です。このような絵本の楽しみの積み重ねによって、クラス全体の連帯感やこころのつながりが育まれていくのです。もちろん、同じ絵本を聞いても子どもたちひとりひとり、その感じ方は違っていて当然なのですが、皆がそのお話を知っていて、その時間を共有したことそのものが、意味深いのだと思います。絵本の中の印象的な言葉は、やがて子どもたちの遊びに再現され、追体験されることで、皆のこころの中の絵本世界が交じり合い、そのクラスの共通体験となっていくのです。

ところで、絵本を読んだあとにしつけと称して、「はい、どうぞ」の先生の掛け声のもと、一斉に「ありがとうざいました」と言わせたり、絵本の内容についての質問や感想を聞くことは、すべきではありません。それをしてしまうと、せっかく子どもたちのこころの中で熟成されようとしている物語の余韻がふきとんでしまいます。絵本を教材のように使用することは、子どもたちから絵本の楽しみをうばってしまいます。絵本を楽しんだあとの、子どもたちの満ち足りた気持ちをどうぞ大切にしてください。

はじめて、大勢の子どもたちの前で読み聞かせをした時の感動を、憶えておられる方もたくさんおられることと思います。その時の、子どもたちの期待に輝く瞳がいっせいにこちらにむけられた感動は、体験したものにしかわからない喜びですね。図書館のお話会などでも、はじめて出会う読み手と、聞き手の子どもたちが、1冊の絵本でつながり、物語が終わるころには、その空間が共感で満たされていることに、絵本のもつ底力を感じます。絵本は、聞き手だけでなく、読み手の気持ちをも大きく動かします。その感動が子どもたちに伝わり、子どもたちの喜びがまた相乗効果となってさらに大きなよろこびとなるのでしょう。これがまさに、絵本が共感の文化だと言われる所以なのです。

絵本とは、形あるものでありながら、それを通して育まれるものは、豊かな感情や愛情の体験など、決して目には見えないものです。しっかりと大地にはりめぐらされる樹木の根のように、人間にとっても、植物にとっても、本当に大切なものは外からは見えないものなのでしょう。幼児期は根っこを育てる時期であるがゆえに、その大切さがあらためて実感されます。

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